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追悼コンサート最後の練習 2022.11.14

 中島さんの追悼コンサートが、いよいよ今週の土曜日に迫ってきました。今回はその最後の練習です。三矢先生の指揮、箭内先生のピアノ伴奏、そしていつもの練習の指導をしてくださっている金沢先生がみんなと一緒に、テノールの一員として歌ってくれます。本番のコンサートでは、金沢先生の隣で歌わせてもらいます。レッスンでいつも指導してくれている先生が、本番では団員と一緒に歌ってもらえるのは、少人数の「慈音」ならではです。

 追悼コンサートの中の一曲に「みずすまし」があります。曲のラストで、みずすましは「しずかにしずかに水底(みなそこ)に」沈んでいきます。「あれは暗示的なこと」「浮く(生きる)だけでなくもぐる(死ぬ)こと」「日常は分厚い」「みずすましには知らせない水の優しさ」と歌います。

この曲を練習で歌う度に、いつも中島さんの事が浮かびます。

中島さんはじめ、身近な大事な人を亡くしてこれまで「死」についてずいぶん考えさせられました。亡くなった人が大切な人であればあるほど、残された者にとってこれからその大切な人なしにどのようにして生きていくのか、が重くのしかかってきます。「慈音」は今年の10月で創立14年が経ち、15年目に突入。中島さんはその創設メンバーのひとりでした。中島さん亡き後、残された者にとってその「大事な人」なしに「慈音」の活動をこれからどのように続けていくのか····、一人一人の団員に問われています。

 改めて、中島さんのご冥福を心よりお祈りします。

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