自律のとき
8月最後の練習は、元気館でした。この日は、お休みが多く、男声もテノールとバスひとりずつでした。
この日は、組曲「蔵王」第3楽章「苔の花」から練習しました。ゆったりとしたテンポの、ハーモニーの美しい曲ですが、時折緊張感のある和音が出てきて、そのたびに聴き慣れない(本当は聴き慣れているはずなんですが)響きに耳を奪われ、次の音を見失ってしまうことがありました。こういう時、ひとりでパートを担うことは大変なことですが、自分自身をチェックするには最善の機会でもあります。
そうこうするうち、金沢先生がほかの練習が終わってから駆けつけてくださいました。休憩後は、第1楽章「蔵王讚歌」と第9楽章「早春」を練習しましたが、金沢先生もいっしょに歌ってくださったのですが、安心したのも束の間、先生はバスの応援に行ってしまい、またひとり旅は続いたのでした。
たとえ、ひとりであろうと、自らのパートをきちんと歌ってこそ、素晴らしいハーモニーが生まれるわけです。自律が求められていることを痛感た、この日の練習でした。