いよいよ本番モード
1月第3週の練習は、金沢先生が風邪でダウンしたため、明日香先生にお願いしました。明日香先生の指摘の中に、本番を意識した言葉がたびたび出てくるようになりました。歌っているとき、どうしても楽譜に目が行ってしまい、指揮に目が向かないことがありますが、「もっとお客さんに歌って」などという言葉が、聞かれました。
かく言う私は、仕事ですっかり遅くなり、前半のシューマンとブラームスの練習には参加できませんでした。テノールがひとりだったので、テノールだけが歌いだしの曲は、結局やらずじまいということになってしまいました。申し訳ありませんでした。
後半は、組曲「蔵王」その中でも、女声が3声になる「樹氷林」を、念入りに練習しました。ハーモニーが独特の響きなので、実はきちんと揃っているのに、歌っているほうが「これでいいの?」と疑心暗鬼になり、思い切って声が出せないのかも知れません。何度も、和音の響きを確認しました。
もうひとつのポイントは、歌詞が日本語であることです。「山」とか「谷」という言葉が出てきますが、「や・ま」でも「た・に」でもなく「山」「谷」なのです。ドイツ語の歌は、ひとつひとつの音符に正確に歌詞を乗せることを意識しますが、日本語はひとつひとつの「言葉」をメロディに乗せるという歌い方が必要になります。本番でも、休憩時間に頭を切り替えて、ドイツ語の曲も日本語の曲も、美しく歌いたいと思います。