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これぞ混声合唱の醍醐味 2022.08.08

 8月第1回目の練習は、髙田三郎作曲「心の四季」から、練習中の4曲をおさらいしました。4曲とも、それぞれ違った味わいのある曲で、その違いをあらためて感じることができました。

風が

 組曲の題名である「心の四季」を表現した曲です。「春がそれだけ弱まってくる」「夏がそれだけ輝きを増す」「秋がそれだけ透き通ってくる」「冬がそれだけ汚れやすくなる」という歌詞に、独特の世界観が表れていますが、その世界観にふさわしいハーモニーが繰り広げられる曲です。

みずすまし

 「和音の平行移動」とも言える、あまり聴きなれない和音とメロディーラインが、「みずすましの死」という出来事を通して、目に映る水面(みなも)の様子を伝えています。

愛そして風

 「愛の疾風(はやて)に吹かれた人は…」という歌詞で始まる、過ぎ去った日々の思い出を歌った曲です。各パートのハーモニーが、時間差で動いていくところが、音楽的には難しく興味深い曲です。

真昼の星

短い曲ですが、賛美歌のような心が洗われる響きを持った曲です。五度の和音がベースになっているので、重厚な響きになっています。ひそかに輝く星の存在感が、その重厚な響きによって際立たせられているように感じます。


 私なりの解釈も入っていますが、4曲とも味わい深く、歌い心地の良い歌です。この日の練習では、まずアカペラで歌い、各パートのハーモニーを確認した後、ピアノ伴奏で歌いました。アカペラで全体のハーモニーがぴたっと決まった時、決して音量は大きくありませんが、混声合唱の醍醐味を味わうことができました。

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