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三連符は字余り、言いたいことがたくさんあるから 2023.09.04

 9月最初の練習は、箭内明日香先生のご指導です。

 この日は、「移動ド」ウォームアップ」からスタートしました。ドからラに上がったり、ミからドに上がったりというところでは、以外に難しく全員が間違えてしまうこともありました。しかし、この練習の積み重ねが合唱にも生きてきているように感じました。

 戸山まつりまで練習日数があまりないので、できるだけたくさん歌うために、発声練習を兼ねて「みどりの森よ」を「ア~」できるだけ朗々と歌いました。この曲の聞かせどころは、中ほどの転調して盛り上がっていくところですが、アルトとテノールが先行して、徐々に緊張感を高める中でソプラノがメロディを歌いバスが支えるという流れを、しっかり練習しました。

 続いて「雲雀」ですが、これも発声練習を兼ねて歌いました。「そをたたえてうたう、そをことほぎうたう」の対旋律のスラーのかかっていない部分がスタッカート気味に聞こえるので、全体をなめらかに歌うよう指摘がありました。また、最初の「おおひばり」の2拍目にアクセントがついているので、上述の「そをたたえて」も「を」にアクセントがついてしまうことも指摘されました。歌詞を漢字で書くと「其を讃えて歌う 其を寿ぎ歌う」なので、「そ(其)」よりも助詞の「を」が強くなることはないということです。文章の意味がわかると、こういう問題はなくなるように感じました。

 「はるかな友に」は、移調問題はなくなったものの、ソプラノの皆さんにとっては少々高い音程のようで、さかんに「男声でやったら」と言われましたが、こちらも「いずれ機会があればいつでもお聞かせしますよ」と返しておきました。

 後半は「いつだったか」から練習。歌いだしの長いスラーをひと息で歌うことに挑戦しました。次の長いスラーも同様です。ひと息で歌うことによって言葉の意味も伝わりやすくなります。いくつかの課題をクリアして残ったのが、「ソプラノの入りが遅れる」問題です。最後の「空が飛べるような気がしたよ」のリズムが、三連符が3つあって8分音符と4分音符の普通のリズムに戻ったところで、アルト、テノール、バスが入りソプラノがそれを追いかける展開ですが、いつもソプラノが遅れ気味に歌っているので、そこで明日香先生が言われたのが、タイトルの言葉です。芝居のセリフにト書きをつけたかたちで書くと「(少し興奮ぎみに) なんかそれを飛べるんじゃないか…(素に戻って)そんな気がしたんだよね」という感じでしょうか』。

気持ちが変わることをリズムが変わることで表現していることがわかると、自然にメロディが流れ、ソプラノ以外のパートとソプラノのリレーもうまく行きました。

 最後は「今日もひとつ」ですが、Meno mossoは最後の締めくくりなので、何度か練習しました。明日香先生は最後の「ひとつ」にrit.がついているところを、『なみなみつがれた紅茶を「どうぞ」と差し出すような』と表現されました。いろいろなかけがえのない「ひとつ」がある中で、最後の「ひとつ」はそれだけ格別だ」ということですね。そんな気持ちで歌いました。

 戸山まつりまで練習はあと2回です。しっかりと練習して、最高の舞台にしたいと思います。

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