森に木霊(こだま)する歌声 2023.10.01
- jion tenor-o(テナオ)
- 2023年10月8日
- 読了時間: 3分
いよいよ、戸山まつり(正式には「生涯学習館まつり」らしい)となりました。ステージに上がる時間の2時間ほど前に集合して、生涯学習館裏手の公園で、本番前最後の練習をしました。金沢先生のご指導で発声練習をした後、本番の曲順で歌いました。
最初は「はるかな友に」です。3番をピアニッシモで歌う練習は何度もしましたが、三矢先生から2番の歌い方について指摘がありました。歌詞が♪明るい星の夜は…なので、もう少しエネルギーを出して歌うということでした。そのことによって、3番のピアニッシモがさらに生きてくることになります。また、3番のピアニッシモについては、主旋律を担うソプラノの皆さんに「弱く歌うことを気にしなくていいですよ」というご指導もありました。 「緑の森よ」は、♪汝(なれ)はこよなき/我が憩い(いこい)よ…の強弱のコントラストが、その「意味」も含めて表現されてきたように感じました。 「雲雀」も、曲全体が流れるように進み、強弱のメリハリも感じられました。最後の♪恵み讃え栄え寿(ことほ)ぎ歌うも、歌詞に込められた畏敬や感謝の念が表現されているように感じました。 「いつだったか」と「今日もひとつ」は、ここでの練習は、アカペラで行いました。本来ピアノ伴奏がある曲をアカペラで歌うことで、それぞれのパートのハーモニーをじかに感じることができるので、本番直前の練習としたは効果的だったかもしれません。ここ2回ほど、ソプラノの皆さんは、孤軍奮闘していましたので、3名揃ったことで、歌いやすかったと思います。 しかし、「いつだったか」の練習で、三矢先生が「やっぱり鬼門はなかなか抜けられないのね」と指摘されたのが、♪ただひとつ…でした。テノールが半拍先行し続いてバス、1拍置いてソプラノとアルトが入るのですが、ソプラノの歌い出しの音が高い音であり、符割りも他のパートと全然違うので、まさに「鬼門」だったのです。こういう個所の練習のし方について、三矢先生が大切なことを言われました。「高い音を出すことと、正しいメロディを歌うのは、いっしょに練習しようと思っても無理」つまり、高い音を一生懸命出そうとしている時に、音の高さやリズムの動きを正しく歌うことはなかなかできないということなのです。三矢先生は「まず、楽に歌える音域、例えばオクターブ下げてまずメロディを練習する。そして正しく歌えるようになったら、高い音で歌う練習をする」と具体的な練習方法を示してくださいました。これは、合唱だけでなく、いろいろな場面でも役に立つと思いました。 全曲を歌い終わった瞬間、かすかに歌声の残響が聞こえてきました。まるで、木々の緑にこだましているかのように聞こえました。しかし、それは私の思い違いで、後ろには今日の舞台である戸山生涯学習館、前には都営アパートがあり、その壁に反響しているのでした。歌い終わった時、上の方から鳥のにぎやかなさえずりが聞こえてきました。小鳥もいっしょに歌っているね、と癒されたひと時でした。
なお、当日ステージの映像は、こちらからご覧ください。
https://youtu.be/7z6w4dxKaBw?si=oCUflMYQA6BOmLp_
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