楽譜には何が書いてあるのか 2024.07.29
7月の練習は少々変則的で、2週間ぶりに行われました。この日は、うれしいことがありました。以前アルトのメンバーだった I さんが、ソプラノのメンバーとして復帰しました。11月のコンサートに向けて、楽しみが広がります。
この日は、箭内明日香先生のご指導でした。明日香先生は、三矢先生や金沢先生とは違った視点で、具体的な指摘をしてくださいます。コンサートに向けて、まずは多くの曲目を歌うことを優先して、6曲練習しました。
前半は、『赤い靴』の中から「背くらべ」「金魚の昼寝」「どんぐりころころ」「花嫁人形」の4曲を続けて練習しました。
この日、明日香先生が何度か指摘されたのは『指揮者を見ること』です。特に、曲の最後の部分の楽譜には、多くは全音符や二分音符がタイでつながれて書かれています。歌詞も「…―」で同じ音、同じ言葉なので、実は楽譜を見なくても歌えるはずなのです。ですから、「曲の最後は必ず指揮者をみましょう」と繰り返し言われました。男声2パートと女声2パートずつをそれぞれ練習して、全体で合わせることが多かったので、どのくらい指揮者を見ているかを「観察」しましたが、先生が指摘した直後は、さすがにほぼ全員が明日香先生の指揮を見ていました。
中でも、特に印象的だったのは、復帰した Iさんです。背筋を伸ばし、楽譜を両手で目の高さに合わせ、二宮金次郎の銅像のような姿勢でした。ほとんどの人は肘が身体にくっついているので、どうしても視線が下がり、先生を見る時には顔を上げなくてはなりません。しかし、楽譜を目の高さで持っていると、指揮者の先生を見るにはチラ見でいいのです。
また、「どこで指揮者を見るかを楽譜に書いておくことも大事ですよ」と言われました。言い方を変えれば、楽譜を見ない練習だったかもしれません。そして、歌い方のクセを変える練習でもあったと思います。こういうクセは間際になってからでは直せないので、いつも言っていただく事で身に付くものだと思いました。
休憩の後は、なかにしあかねの「いつだったか」と「今日もひとつ」を、パートごとにしっかりおさらいして、この日の練習を終わりました。
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