練習日誌に代えて 2023.08.07
- jion tenor-o(テナオ)
- 2023年8月11日
- 読了時間: 4分
今回は、私テナ男練習動画の映像データを誤って消去してしまったので、練習日誌を少し詳しく書きます。いつもより恐ろしく長くなりますが、ご了承ください。
8月第1回目の練習は、三矢先生はじめ先生方お三方全員そろってのご指導となりました。
三矢先生がいらっしゃる日は、いつもより早めに集合して、気になるところを練習してから始まることになっています。18時30分過ぎに金沢先生のご指導で、「今日もひとつ」と「雲雀」をおさらいしました。ちょうど「雲雀」の練習が終わるころ。三矢先生がお見えになり。入口のところで小さな拍手をしているのが見えました。先生は、毎回練習動画を観て、私たちの練習の進捗を確認してくださっているそうですが、「毎回良くなっているのがわかる」と言ってくださいました。開始早々、お褒めの言葉をいただいたのもうれしかったのですが、毎回練習動画を撮っている者にとっては、先生が欠かさずチェックしていただいていることもうれしかったです。
前半は、「混声合唱名曲選」からの3曲です。最初はメンデルスゾーンの「雲雀」。この曲については、文節の区切りの8分休符やカンマについての指摘がありました。この区切りのところでブレスするが、音楽がブチっと切れるのではなく、文章としてのつながりを意識するように、ということでした。
続いては、やはりメンデルスゾーンの「緑の森よ」。歌詞が文語体ですが、言葉の意味を考えて、というご指摘でした。♪汝(なれ)はこよなき我が憩いと…。漢字で書くと意味がわかりますが、楽譜にはひらがなの歌詞だけなので、それぞれ読み取って歌うことが大事なのですね。
9小節目の転調に向かうところで、アルトとテノールが先行して、その後ソプラノのメロディーが入り、バスが遅れて入ってくるところは、ハーモニーも美しく、しかも緊張感のある和音が続くので、この曲の聞かせどころです。ソプラノのメロディラインと、他のパートと少しずつずれることによって、音楽に動きが出てきます。こういう流れを、しっかり練習しました。歌っていて、美しい曲だなと思いました。三矢先生が「この曲いつやったんだっけ」と言われましたが、実は10年前の第2回演奏会だったようで、覚えてる人は金沢先生だけでした。
前半の最後は、「はるかな友に」。ここでは「バス低すぎる」問題が出てきました。ふだんお休みしているバスのKさんが来ていただけるならば、低音が良く出るので大丈夫だろうということにはなったのですが、まだわからないので、善後策として「半音ないし全音上げる」転調作戦に挑戦しました。まず全音上げは、ソプラノが最後の高音域が出るには出るけどちょっと厳しいという感じでした。三矢先生も、「この曲はソプラノが声張り上げて歌う曲じゃないよね」ということで見送り。続いて半音上げは、バスは歌いやすいということでしたが、ソプラノの音域がぎりぎり許容できる範囲ということで、Kさん不在の時は選択肢に入れることになりました。
後半は、「いつだったか」と「今日もひとつ」です。後半が始まる前に、三矢先生が明日香先生に「どっちが歌いにくいのかな」というようなことを話していました。私は、「そりゃ『今日もひとつ』でしょ」と心の中でつぶやい ていましたが、やはりその感覚は正しかったようです。
「いつだったか」は、集中して練習する個所もそれほどありませんでしたが、38小節目がすべてテヌートでなおかつ8分音符4つの間に、クレッシェンドとデクレッシェンドがあるので、その部分を練習しました。
また、61小節から62小節は、ソプラノだけが後で気がついたかのように遅れて入りますが。その間合いも何度か練習しました。
最後は、「今日もひとつ」です。前回の三矢先生の練習では、リズム(譜割)もだいぶよくなったという評価をいただいていましたが、更に上を行くために、何度か繰り返し練習しました。歌い出しでいきなり附点8分音符と16分音符に続いて三連符が出てきて、しかもシンコペーションのようにつながっているので、金沢先生の練習の日にも何度か練習しましたが、ここは身体で覚えるしかなさそうです。16小節目からの ♪笑ったり、泣いたり、望んだり、あきらめたり、憎んだり、愛したり…は、すべてリズムが違っています。三矢先生のご指摘で、それぞれの感情をそれぞれのリズムで表しているのだと気がつきました。
細かいリズムの動きでは、33小節目3拍目4拍目の♪あった~。特に最後の「った」を、女声を中心にピッタリ揃うように練習しました。44小節目Meno mossoからは、♪愛したり、愛したり…、♪今日もひとつ、ひとつ、またひとつ、ひとつ、ひとつ…と各パートが掛け合いのようになりますが、三矢先生曰く「これって、蛍みたいね。あっちでピカ、こっちでピカってね」。戸山まつりの当日は、残念ながら蛍の季節ではありませんが、夏の蛍のほのかな光をイメージして歌うのも、この曲の魅力を引き出すことになるのかなと思いました。
戸山まつりまで練習回数も限られていますが、全員が参加できない日もありますので、次回以降練習動画をしっかりアップするよう、心に誓ってこの日の練習は終わりました。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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