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JMF…2020年の締めくくり

 2020年は3月1日に第5回公演を行った後、新型コロナウィルスの感染拡大もあり、練習会場の戸山生涯学習館が使用できなくなり、しばらく「自粛」を余儀なくされました。新型コロナウィルスに対する恐怖と不安のほかに、団員ひとりひとりが仕事や生活に不安や苛立ちを感じながら、時が過ぎていったというのが実感です。

 私たちにとっては、第5回公演が終わったあとはぽっかりと穴が開いて、気がついたら年の瀬を迎えていたという気持ちでした。秋になって練習は再開したものの隔週での実施となり、退団したり長期でお休みする方もいて、今までとは違う物足りなさを、みんなが感じていたように思います。

 そのモヤモヤを吹き飛ばすかのように12月21日に開催されたのが、JMFつまり慈音ミュージックフェスティバルです。会場のレイアウトを少々変更して、リボンで飾り付けしたホワイトボードには「慈音ミュージックフェスティバル」の文字が書かれ、準備がそろいました。実行委員のYさんが、曲順、プログラム作成からほとんどやってくださって、当日を迎えました。

 団員の皆さんは、それぞれ趣向を凝らして今まで練習に取り組んだ結果を披露してくれました。歌だけでなく、クラリネット、詩の朗読、グロッケンの演奏など、ふだん見せない一面を見せてくれた団員もいました。

先生方も、参加してくださいました。三矢先生はオカリナのアンサンブル、金沢先生は独唱、そして明日香先生は団員や金沢先生のピアノ伴奏のほかに、ミュージックベルを披露してくださいました。ミュージックベルは、初めてそれほど経っていないとは思えないほどの腕前でした。日本の四季をテーマに、耳慣れた歌をベルの音に乗せて聴かせていただきましたが、心が洗われるような素敵な音色でした。金沢先生は、シューベルトの歌曲を歌っていただきましたが、窓から差し込む月の光の中でまどろむひと時が目に浮かんでくるような曲でした。金沢先生の透明感のあるテノールの歌声が、この曲にとても合っていました。

 今年の最初の曲は、メンデルスゾーンのオラトリオでした。クリスマスを意識したイベントではありますが、月並みなクリスマスソングなどを歌わないのが、慈音なんです。この曲も、荘厳な響きの中に、美しいハーモニーが広がっていき、歌っていると心が浄化されていくような気持になりました。全員での合唱は、次回公演に向けて練習している童謡曲集の中から歌いました。

 ひとつ残念だったのは、当日駆けつけてくれる予定だった、長期にお休みしているバスのKさんと、第5回公演では受付などを一手に引き受けてくださったOBのYさんが、お二人とも大事をとってお休みになってしまったことです。

 しかし、私が個人的にうれしかったことは、最後の曲(いわゆるトリですね)が、男声四部合唱「遥かな友に」だったことです。2020年の締めくくりのJMF、しかもその最後の曲を歌うことができて大変うれしく感じました。この曲は、第4回公演(実は私が初めて参加したのがこの公園です)で歌われたのですが、私がよく知っている歌だったので、「これだったら歌える」と入団の大きな動機になりました。

 かくして、JMFは和やかな雰囲気のうちに幕を閉じ、2020年の活動は終了しました。思い出多き2020年の締めくくりとなるJMFも、感慨深いものとなりました。皆様、ありがとうございました。




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